最近、「ランサムウェア」という言葉をニュースで見かける機会が増えていませんか?
ランサムウェアとは、コンピュータ内のデータを勝手に暗号化して使えなくし、
「元に戻してほしければお金を払え」と脅す悪質なウイルスのことです。
一度感染すると、業務が止まったり、取引先やお客様に迷惑がかかったりと、
企業活動そのものが止まってしまう危険な攻撃です。
しかも、最近では大企業だけでなく、中小企業や自治体が狙われるケースが急増しています。
「うちは狙われない」ではもう通用しない
攻撃者は、無差別にメールを送ったり、古いシステムを狙ったりと、
企業の規模に関係なく攻撃を仕掛けてきます。
実際に、被害を受けた中小企業の多くが次のような問題に直面しています。
・社員のパソコンが開けず、業務がストップした
・顧客情報や設計データなど重要なファイルが暗号化されてしまった
・バックアップを取っていなかったため、データを取り戻せなかった
ランサムウェアは一度感染すると、完全に復旧するまで数週間から数か月かかることもあります。
その間、取引停止や信用低下など、経営に大きなダメージを与えます。
“防ぐ”だけでは限界がある時代へ
これまでのセキュリティ対策は、
「ウイルス対策ソフトを入れておけば大丈夫」
「ファイアウォールを設定しておけば安心」
という考えが主流でした。
しかし最近の攻撃は非常に巧妙で、
メールを開くだけ、USBを挿すだけで感染するケースもあります。
つまり、どんなに注意しても侵入を完全に防ぐことは難しいのです。
そのため今は、「侵入されても被害を最小限に抑える」ことが重要視されています。
この考え方をもとにしたのが、次世代セキュリティ対策です。
次世代セキュリティとは?
次世代セキュリティとは、従来の「侵入させない」対策に加えて、
「侵入された後にどう検知し、どう対応し、どう復旧するか」を考えた総合的な対策です。
アメリカの国立標準技術研究所(NIST)は、
サイバー攻撃への対応を次の5つのステップに整理しています。
1.特定(Identify) – 何が守るべき資産かを把握する
2.防御(Protect) – 攻撃の侵入を防ぐ
3.検知(Detect) – 不審な動きを見つける
4.対応(Respond) – 攻撃を止める、被害を広げない
5.復旧(Recover) – システムやデータを元に戻す
つまり、“守る”だけでなく、“気づく”“戻す”まで含めた対策が必要ということです。
当社が提案する次世代セキュリティの仕組み
当社では、この「防御+検知+対応+復旧」を一体的に支援するため、
企業の規模や状況に合わせたセキュリティ対策をトータルでご提案しています。
■ EDR/MDR:侵入後の素早い検知と対応
EDR(Endpoint Detection and Response) は、
パソコンやサーバーなどの端末で「不審な動き」を自動で監視・分析し、
ランサムウェアの兆候をいち早く発見する仕組みです。
さらに、MDR(Managed Detection and Response) では、
専門のセキュリティチームが24時間365日体制で監視し、
攻撃を受けた場合にはすぐに対応を開始します。
これにより、自社で専門知識を持たなくても、
“プロの目”で会社を守ることができます。
当社では、国内外で高く評価されている
・Cybereason MDR(AIで脅威を早期検知)
・ESET PROTECT MDR(未知の攻撃にも対応)
といった製品を取り扱っています。
■ ファイアウォール:外からの侵入を防ぐ第一の壁
インターネットを通じた攻撃から守るためには、
「FortiGate(フォーティゲート)」などの次世代ファイアウォールが有効です。
不正な通信を遮断し、社内ネットワークへの侵入を防ぎます。
メールのウイルス添付や不審サイトへのアクセスもブロックできるため、
社員の誤操作による感染リスクも軽減できます。
■ バックアップ:被害を受けてもすぐに復旧できる備え
万が一の感染に備えて、データのバックアップは必須です。
当社が提案する Barracudaバックアップ は、
クラウドと社内の両方にデータを保存でき、
システム障害やランサムウェア被害があってもすぐに復旧が可能です。
「データを守る」ことが、企業を守ることにつながります。
■ シングルサインオン(SSO):安全で便利なログイン環境
複数のクラウドサービスを使っている企業では、
IDやパスワードの管理が複雑になりがちです。
「パスワードを使い回す」「退職者のアカウントが残る」といったリスクも。
GMOトラストログインやHENNGE Oneを使えば、
1度のログインで複数のサービスに安全にアクセスでき、
セキュリティ強化と業務効率化を同時に実現します。
まとめ:セキュリティは“経営リスク対策”です
サイバー攻撃は、もはや他人事ではありません。
「何かあってから」では遅く、
いまこそ“侵入された後も守れる”対策を検討する時期です。
当社では、
・セキュリティ診断
・EDR/MDR導入支援
・バックアップ環境の構築
・アクセス管理の最適化
など、お客様の状況に合わせた最適なセキュリティ対策をご提案しています。
▶ ご相談はこちらまでお気軽に!
「うちはどこまで対策が必要?」といった初歩的なご相談からでも、
専門スタッフがわかりやすくご説明いたします。